仲正昌樹 バジリコ 2007.10.15

第1章 「自由」を定義する?
 「自由主義」という矛盾
 「自分で考えること」=「自由」?
 「自由主義」あるいは「自由論」の分類

第2章 「自由主義」の起源
 「自由/不自由」
  日本国憲法における「自由/不自由」
 「人身の自由」と罪刑法定主義
 「市民」としての「自由」
 「信教の自由」の政治性
 「不自由にするもの」からの自由

第3章  自由のための「国家」
  自然状態の「自由人」たち
  自然権の相互譲渡
  ホッブス的な社会契約と「自由」
 「契約」の見直し
  サヨクでないルソー
 「みんな」の自由
 「みんな」で決めること=自由?
 「みんなの意志」という書き込み

第4章  「法」と「自由」
  国家が保障する「自由」
  経済活動の自由
 「自由」の効率性
 「自由」の非効率性
  左翼的な「自由」批判
  もう一つの”自由”=解放
 ”人間本性論”としての「自由主義
 ”正統派”の「リベラリズム
 「無知のヴェール」の威力
 「無知のヴェール」の限界
  公的領域と私的領域
  公的領域と「自由」
 「自己決定」と「私的領域」

第5章  精神的な「自由」
 「心の中」の自由
 「心の自由」と「体の不自由」
 「自由意志」論
  アウグスティヌスからルターへ
  カントの「自由意志」論
  かえって不自由?
  カント的な「自由」の意味
  カント的な「自由」との折り合い
 「自由」からの逃亡
 「積極的自由」と「消極的自由」

第6章  自己再想像としての「自由」
 「自己実現」の問題
 「親密圏」の半公共化
  プライバシーに干渉する「法」
 「積極的自由」と「消極的自由」の交差
 「自己」変容のための自由
  自己再想像としての「自由」
 「自由」と「自己」
 
あとがき