大人のための精神病理学 計見一雄 講談社学術文庫1773 2006

序章
第1章「意図のセンター」の障害
〈ケース・プレゼンテーション〉
1昔船大工の世界
2金縛りが一ヵ月続いたお嬢さん
3「意図のセンター」の浮上
〈時間感覚が歪むということ〉
4ずれていく時間
5ヒトにとっての時間
第二章リンビックシステムの暴走
〈名前がつき、意味が生まれる
1解釈する人間-救命救急センターの二人
2記憶と情動の回路精神分裂病の始まり
3情緒的色彩から意味へ
〈恐怖が支配する時
4分裂病の世界を彩るもの
5恐怖と権力
6恐怖が生む病状
第三章行為のプランとワーキング・メモリー
1先のことを考えること2
2大脳皮質前頭前野の働き
3ワーキング・メモリー
4「意図のセンター」の脳科学的裏づけ
5意志決定と前頭連合野
6セントラル・ドグマに風穴があいた?
第四章自己と現実
1現実とは?
2病気で失われるもの
3過去優先の脳
4残された大物の症状
5東洋の知恵
終章一文庫版にむけて
補説
IJ・M・フスターによる「脳の調停者」
アフォーダンス理論
クオリア問題

原本あとがき