消尽 湯浅博雄 講談社学術文庫1782 2006

まえがき
序章バタイユ的領界内的経験と異質学
1「逆説的な哲学を練り上げる」
2内的経験あるいは〈無神学〉の探究
3異質学の模索聖なる杜会学、ファンスム論、王権論
異質学、聖なる社会学
4消尽贈与非知等価交換と表象作用を超えて
第一章動物性と人間性
1死の意識、労働、〈理性〉的活動
2主観性と客観性
3言葉に関わる能力
第二章〈俗なるもの〉の世界の形成
1人問主体の行動がもたらすもの63
2〈事物の要請〉に応える世界一…
第三章聖なるもの、宗教性、エロティシズム
1人間的な性としてのエロティシズム
2最初の拒否と拒否の拒否
3〈聖なるもの〉の発生禁止と侵犯
第四章祝祭・供犠の解明に向けて
1動物神、ラスコー、熊祭り
2供犠の意味の解明

3死にゆく経験
第五章原初的宗教性から制度化された宗教へ
1〈聖〉と〈俗〉の交替
2〈聖なるもの〉の経験から〈神〉の観念へ
3〈至高な王〉が君臨する制度
第六章キリスト教の制度化と否定的神学
1正統的なキリスト教の信仰
2神秘家たちの経験
第七章欲望論から文学・芸術論へ
1〈自已所有〉の欲望と秘密の欲望
2聖なるものの経験と文学・芸術
第八章共同性の問いへ
1一致の共同体と対-面の共同体
2〈愛の関係〉という独特な他者経験
3宗教共同体、国家共同体を超えて