転換期としての鎌倉末・南北朝期 網野善彦 岩波書店 2007.11.20
1 鎌倉後期の社会と政治
「関東公方御教書」について
文永以後新関停止令について
はじめに
1 文永以後新関停止令
2 文永の西国新関河手停止令
3 関所をめぐる幕府と朝廷
むすび
豊後国六郷山に関する新史料
農村の発達と領主経済の転換
はじめに
1 農民経営と村落の発展
2 在地領主経済の転換
3 荘園領主経済の動揺
むすび
2 鎌倉末・南北朝期の動乱
十三世紀後半の転換期をめぐって
鎌倉末期の諸矛盾
1 まえがき
2 幕府体制の完成と硬化
3 悪党と得宗御内人
4 モンゴル襲来と矛盾の激化
5 一円領の形成と職の流動--荘園公領制の発展
6 悪党海賊鎮圧令と本所一円地
7 むすび--元弘・建武の内乱の前提
いわゆる「南北朝動乱」の評価をめぐって
--『歴史学研究』の特集「戦後40年の時間をはかる」によせて
転換期としての鎌倉末・南北朝期
3 悪党と海賊
一九六三年歴史学研究会大会報告にふれて
--「悪党」の評価の変遷を中心に
悪党の評価をめぐって
まえがき
1 戦前の研究--中村直勝と竹内理三
2 戦時中の研究--清水三男と石母田正
3 戦後第一期(一九五五年まで)の研究--松本新八郎を中心に
4 戦後第二期(一九五五年以後)の研究
むすび
鎌倉幕府の海賊禁圧について
--鎌倉末期の海上警固を中心に
まえがき
1 国衙軍制と水軍
2 鎌倉幕府の海賊禁圧と水軍動員
3 元応の海上警固
4 元亨四年の悪党海賊禁圧令
むすび
悪党の系譜--『太平記』を中心に
悪党と海賊
はじめに
1 十三世紀までの流通と神人・悪僧
2 十三世紀後半以降の社会の転換と悪党・海賊
3 「悪党」の悪とはなにか
むすび
楠木正成に関する一、二の問題
まえがき
1 和泉国若松荘と正成
2 内大臣僧正道祐
3 正成とその所領をめぐって
むすび
楠木正成の実像
青方氏と下松浦一揆
事典項目 悪/悪党/楠木氏/楠木正成
4 異形の王権
異形の王権--後醍醐・文観・兼光
はじめに
1 伊賀兼光--六波羅頭人の裏切
2 文観--「異類」の僧正
3 後醍醐天皇--「異形」の天皇
4 後醍醐の賭け--古代王権の危機
5 南北朝の動乱--権威の構造の転換
むすび
後醍醐--王権の経済的基盤
建武新政府における足利尊氏
倉栖氏と兼好--林瑞栄『兼好発掘』によせて
1 はじめに
2 倉栖氏と下河辺荘
3 倉栖氏の出自と性格
4 兼好と『徒然草』に即して
5 むすび
護良親王と甲斐源氏
花園天皇/悪党の群像
花園天皇
悪党の群像
事典項目 後醍醐天皇/花園天皇/花園天皇日記/名和長年