近森高明世界思想社2007.3.20

序論 観察者から陶酔者へ--遊歩者と都市のモダニティ
1モダニティ論と遊歩者
2モダニティ・存在・無意識
3遊歩者
4観察者と陶酔者
5認識論から存在論


Ⅰ都市・テクスト・迷宮--ベニャミンの都市論的テクスト
1ベンヤミンと二つの都市
2ベルリン回想記
3パサージュ研究


Ⅱ陶酔・夢・無意識--フロイトベンヤミンをつなぐ継承線
1夢と陶酔
2夢の形象


Ⅲ街路名の理論のために--ベンヤミンにおける言語・記憶・都市
1都市を「読む」
2街路名の魅力
3名・類似・模倣
4二つの記憶理論の相同性
5記憶痕跡としての街路名


Ⅳ〈ガス灯〉の神話学--過渡期の技術をめぐるアウラとノスタルジー
1ガス灯ノスタルジー
2<ガス灯>のアウラ的性格
3過渡期の技術とアウラ
4ノスタルジーと無意志的記憶
5神話と夢の形象


Ⅴ人形の街--商品フェティシズム論のフロイト的読解
1アレゴリーとしての娼婦
2娼婦の商品的性格
3人形愛とサディズム
4無気味なものの魅力


Ⅵ《迷宮》の解読--痕跡・古代神話・致死的反復
1都市で迷うこと
2痕跡としての〈迷宮〉
3古代神話としての〈迷宮〉
4致死的反復の場としての〈迷宮〉
5遊歩の弁証法

付論
1視覚性と陶酔
2ベンヤミンの都市論の諸特性
3『パサージュ論』の主要論点
4表象の空間
5「都市を歩く」再論