小泉義之・鈴木泉・檜垣立哉編 平凡社 2008.1.10

1 ドゥルーズ--『意味の論理学』、『差異と反復』
 意味と出来事と永遠と --ドゥルーズ『意味の論理学』から  上野修
  1 生成としての出来事
    出来事は現在をかわす
    出来事の時間アイオーン
    出来事は個体でも事態の実現でもない
  2 意味としての出来事
    命題と出来事
    意味の次元と真理の審級
    出来事の準-原因としてのアイオーンの「いま」
  3 出来事と主体
    超越論的な場の動的発生論
    主体
    結論にかえて--つねに途上にあること
2 ドゥルーズガタリ
 器官なき身体とは何か --実在的区別の観点から 江川隆男
   <分裂的-身体的>並行論
  1 哲学的分裂について
    実体-属性の位相
    問ワレルベキモノ--自己原因から無限欲望への超越論的可能性
  2 器官なき身体について
    器官-部分対象/形質化された器官なき身体
    実体変容の平面--様態の脱タイプ化と実体の脱属性化

       
3 『アンチ・オイディプス』、『千のプラトー
 資本主義のリビドー経済 --ドゥルーズ=ガタリにおける「経済学批判」の可能性 荒谷大輔
   問題の所在
    リビドー経済
    観念論と実在論の対立
    メンガーの「欲望」-効用主義
    「販売力」
    マルクスの価値形態論
    「言語」と「貨幣」
    「コード」と「公理系」
    「労働」という「脱コード化」した「欲望する生産」
    「資本主義のリビドー経済」
4 ドゥルーズガタリ縦走
5 イマージュ/シネマ
6 哲学的系譜・遭遇
7 ドゥルーズガタリ横断
8 資料